2時間で到着する「歩きやすくて、美味しい街 台北」

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台灣

2018年6月16日~6月20日までカミさんと2人で台北に行ってきました。 飛行機はLCCを使ってできるだけ安く、ホテルと食事に少しお金をかけようというプランです。 ネットで探して予約しました。

1日目

福岡空港・台北(桃園)空港・台北駅・士林夜市

福岡空港

10:40福岡空港発のタイガーエアー(台灣虎航)で出発。 チェックインが2時間半前ということで、8時に空港に到着しました。

LCCのため少しスペースが心配でしたが、3列☓3列のシートでそんなに狭くない。 フライト時間が2時間ですから、余裕で我慢できそうです。 チェックインからフライトまでフレンドリーな応対で満足でした。

2 台北(桃園)空港

    台北(桃園)空港に到着。 台灣は良いお天気でした。        

入国審査でならんでいると、前と横の方が中国語で喋っています。どこの国の人かなぁと思って、パスポートを見たらシンガポールと中華人民共和国の方でした。この人達は自分の国にいるのと変わらない感覚で外国に行けるのでしょうか。 審査はスムーズでした。 指紋と写真を取られました。 入国審査を終え、出口の途中で両替。感覚的には日本の通貨価値を1/4した感じ。たとえば1,000円が250元(NTD)という感じです。台灣滞在中、つねに使ったお金を4倍して、「大体日本だといくらくらい」と換算してました。あくまで、私の感覚です。 入国審査後、バゲージクレームで荷物を受け取り、地下鉄(MRT)へ。 ネットで検索すると台北を歩き回るには関東で言えばSuica,関西でいえばIcoca,私が住んでいる福岡で言えばNimocaのような「Easyカードがあると便利」とあります。で、買おうとするんですが買い方がよくわからない。桃園空港に有人の販売窓口はなく、全部自動販売機。う~ん、どうすりゃいいんだ? まごまごしていると、MRTのジャケットを着たボランティアのおじさんが英語で話しかけてくれて、手伝ってくれました。ボタンをタッチすれば日本語で表示してくれるみたいです。

これがEasy Card。台北滞在中大活躍してくれました。  

台北(桃園)空港から台北駅までは地下鉄を使いました。 各停と快速があったので快速で台北駅へ。30分位で台北駅に到着しました。 車内ではWi-fiも使えます。

3 台北駅

 空港からの直通地下鉄は市内を走る地下鉄や台湾鉄道の台北駅から少し離れた場所に到着します。 台北駅の地下は地下街が広がっていて、出入り口にはM1とかY3とかアルファベットと番号が振られていて目印になって便利です。 われわれのホテルはY5出口あがってすぐ。 パレ・デ・シンホテルです。   ホテルは台北駅北口をでてすぐ。便利なことこのうえありません。 フロントの応対も私のブロークン英語と日本語で意思疎通もできました。 フロントは24時間対応。これは最終日にはとても助かりました。部屋も広くて清潔で、まったく文句はありません。 このホテルのレストランはミシュランの三ツ星だとホテルのHPには記載してあります。われわれは夜食のハンバーガーを頼みましたが確かに美味しかったです。

4 士林夜市

  ホテルで少し休憩したあと、台灣で有名な屋台街で食事をするために士林夜市に出かけることにしました。台北駅から地下鉄淡水信義線にのり、士林の一つ前の劍潭で下車。降りると士林夜市方面出口の表示がありますから迷うことはありません。 駅を降りて電車の進行方向に歩いていくと、屋台やお店が見えてきます。土曜日だからか、毎日こうなのかわかりませんがすごい人!                         暑かったので、冷えた「金柑ジュース」を購入しようと思い屋台に立ち寄り。売っているお姐ちゃんが「アジミ」といって、小さなグラスに入れて飲ませてくれました。冷たくて、甘くて、酸っぱくてなかなかいけます。ジュースを購入し、飲みながら、さらにマーケットをぶらぶら。すごく人がいるお宮にぶつかります。 「士林慈諴宮」はまたの名を「士林媽祖廟」というそうです。 台灣観光局のホームページによればこんな説明がされています。

士林慈諴宮の前身は1796年(清朝嘉慶元年)に何錦堂が土地を献上し建てた廟で、当時は「天后宮」と呼ばれていました。1895年(咸豊9年)に漳州人と泉州人の争いが発生し、芝蘭街が火に呑まれると、天后宮も姿形を失いました。街が壊滅された後、土地の名士である潘永清は場所を移して新しい街を再建することにしました。多くの住民の賛同が得られ、下樹林に新しい街を建設。これが士林の新市街になりました。そして、街の中央に廟が設けられ、これが現在の慈諴宮となりました

このお宮の境内の石段に大勢の人が腰掛け、みんな同じ麺を食べています。 境内前の線麺の屋台があり、みんなここの麺を食べています。われわれも購入。
線麺って「にゅーめん」みたいなものかなぁ。ダシが醤油ベースなんだけど、とろみと酸味があって美味しいです。値段もバカ安でした。(金額は失念) ちなみに海外でのフランチャイズを募集していました。考えようかなぁ。 線麺はモツが入ったものが人気のようです。あちこちの屋台やお店で「大腸線麺」という文字が見られます。台灣の人はこの4文字で食欲が湧くんでしょうね。おんなじ漢字文化でもこの辺がカルチャーギャップですね。 有名な地下の食堂街には立ち寄らず、ここから引き返し電車でホテルへ。 ホテル近くの食堂で魯肉飯とスープで1日目は終了。 本日の歩数は16,281歩。

2日目

中山、台北101、国父紀念館、故宮博物館

2日目の朝飯はホテルのある台北駅からひと駅。中山は長安西路にある「四海豆漿大王」に行ってみました。 豆漿は豆乳のこと。ネットでカミさんが見つけてきました。 電車に乗ればひと駅ですが、歩いても行けそうなので散歩がてら歩いて行きました。 日曜日の朝8:00くらいに覗いてみました。平日はこの時間で行列らしいのですが、この日は列はできていませんでした。ただ席はほぼ満席。 英語、日本語は全く通じない。カウンターで「エクスキューズミー」を連発してしても、まるで無視状態。かなり心折れる状況ではありました。そのうち、一番偉そうなおばちゃんが、手の空いているひとに「あの外国人に説明してやってくれ」みたいな合図をして、おばちゃんから注文シート(メニューが書いてあって、それにほしい個数を書き込むもの)を渡されました。 ただ、メニューをみても何がなにかわからないや。あはは。 結局、私は豆乳、肉まん、パイみたいなもの、それと小籠包を頼みました。 結論。「流行っている店は美味くて安い」これは万国共通だなぁ。 テーブルには調味料がおいてあり、このピリ辛のソースをかけて口の中をhotにしておいて、甘くて冷たい豆乳を飲む。このコンビネーションがくせになりそうです。  

このピリ辛ソースを買って帰りたかったんだけど、私が立ち寄ったスーパーにはありませんでした。

2 台北101

本日は台北市内を遊覧する2階建てバスを利用することにしました。このバスはレッドーラインとブルーラインの2系統ありレッドラインは台北101や国父紀念館などを、ブルーラインは故宮博物館などを回ってくれます。チケットによっては乗り放題です。われわれは日中チケット(18:00まで乗り放題)を選びました。一人500元でした。 バス乗り場は台北の地下街M5の入り口をあがったところにあります。 われわれが最初に乗るレッドラインの始発は9:10。まずは台北101へ向かいます。 台北101は超高層ビルのショッピングモールです。われわれはショッピングよりも展望台からの景色を見るためにまずここに立ち寄りました。レッドラインで20分位でした。 外観を見ると途中途中に雲を形どった「留め金」みたいな装飾が施されています。 ありえない話ですが「留め金を外すとぱらぱらと崩れるのかしらん」と思わせる作りです。この日は天気もよく、展望階からの景色は絶景でした。 低階層にはブランド物などが、地下にはスーパーやフードコートがあります。食材はやはり国によって違います。スーパーを見て回るのは楽しいものです。

3 国父紀念館

台北101のバス停でレッドラインのバスを待ちます。大体40分に1本の間隔です。時間が合わない場合は地下鉄で移動してもいいのですが、われわれはバスを待つことにしました。 国父紀念館は孫文の生誕100年を記念して建てられた建物です。 中に入ると正面に圧倒的な存在感を誇る孫文の像があります。ちなみに入館は無料でした。                       有名な衛兵さんはこちら。もう、人形としか思えません。 ここも撮影の人気スポットのようです。

4 故宮博物館

一度台北駅に戻り、ブルーラインのバスに乗り換えて故宮博物館へ。初日に行った士林夜市の横を通って博物館に到着。入り口から威厳があります。
チケット料金は350元。 入り口でバッグをロッカーに預けます。デポジット形式なので帰りにはお金が返ってきます。 10元だったかな。 展示場での撮影は可能ですが、フラッシュはNGです。 われわれは「書」はあまり興味がなかったのですが、「絵画」や「陶芸」は素人がみてもキレイなぁと思うものが多々ありました。
とくに人気のあるのがこの2つ。まずは「翠玉白菜」 「虫がとまった白菜」であります。素材は翡翠。 次は「肉形石」 豚の角煮「東坡肉」をもした彫刻だそうです。 故宮博物館は予想以上に満足できました。ただ、とてつもなく広い。なのに、休憩するカフェが1件で、おまけに小さいときていて、ややくたびれました。 故宮博物館発の最終のブルーラインで台北駅へ。ホテルでしばし休憩後食事へ。 家内がネットで探してきた評判の良いお店へ。 横の方が日本から来た女性の方で、「この店は『かにみそ』の小籠包がおすすめですよ」といわれ、早速オーダー。 いやぁ、美味い! このあと「空心菜」とか「海鮮炒め」などをオーダー。いずれもわれわれの食欲を満たしてくれました。 おかげで、ずいぶんとお酒がすすみました。本日の歩数は21,870歩でした。

3日日

瑞芳、九份、十分

瑞芳

3日目は台北郊外に足をのばすことにしました。 台北駅近くで朝飯。カミさんがネットでみつけて「食べたい」と言っていた「おにぎり」を探すことに。 結局、お目当ての店は見つかりませんでした。Google Mapではその場所のはずなんですが、違う店になっていました。 ただ、「おにぎり屋さん」は数件あって、われわれは人が並んでいるお店で買うことにしました。 メニューを見ると握る米は白米と赤米の2種類があって、入れてほしい具をオーダーするようです。 ただ、どういう具があるのか、中国語なのでさっぱりわからない。握ってくれるおばちゃんも中国語オンリーみたいです。偶然にも1つ前に並んでいたのが台北在住の日本人の方で、この方が代わりにオーダーしてくれました。 お店はこんな感じです。 おにぎりはこんな感じです。 ちなみにカミさんは、このおにぎりが台灣のベストフードだと申しております。 本日は台灣鉄道(台鉄)を利用しての移動です。 目指す九份は台北から瑞芳まで移動し、そこからバス。(台北市からバスで行く方法もあります) 鉄ちゃんの私は迷わず電車を選択。 寝過ごしても大丈夫なように目的地瑞芳が終点の電車を選択。朝8:53発の瑞芳行列車に乗ることにしました。 ちなみに區間車というのは「各停」のこと。急行や特急に相当する電車もあるのですが、急ぐ旅でもなし。のんびり鈍行の旅を楽しみました。台北から瑞芳まで大体50分位です。
想い出に駅の風景など。            
列車は適当に特急や急行を待ち合わせしながら進んでいきます。車窓から見える郊外の町並みもなかなか趣があります。 車内は清潔で車両にトイレもついていたので安心でした。
瑞芳に到着。瑞芳からはバス乗り換え。九份行きのバス乗り場の案内もあるので迷うことはないと思います。 瑞芳の駅をでて正面通りを左に曲がり3分くらい歩いたところにあります。 瑞芳の町は台北とは違った猥雑さがあり、「人が生活している」という感じの町でした。 上半身裸で、立派な墨がはいった兄ちゃんが、大声で野菜を売っていたりします。 瑞芳の駅前風景です。

2 九份

バスに揺られ15分ぐらいで九份に到着。「千と千尋の神隠し」のモデルになったとか、ならなかったとか。 バスの車内前方には電光掲示板があって、次のバス停の案内のほかに、「シートベルト締めないと罰金取られるぞ」とか「乗車愉快」とかいろんなメッセージが流れてきます。「乗車愉快」ってなんかいいなぁ。 バスは「九份派出所」→「九份老街」の順に停まっていきます。観光に便利なのは「九份老街」の方。 欧米系の観光客が「九份派出所」で降りようとしていて、「ここじゃないよ」みたいなことを言われておりました。
「九份老街」からアーケードが続いており、そこを通りに抜けていくと展望台にでます。 「九份」のおすすめは夜だそうですが、なかなか午前中の景色も見事です。
われわれは中国茶のお店に入って一服。烏龍茶の新茶があるとかで、それを注文。 お茶受けの「梅干し」が美味しかったです。
九份観光は午前中で終了してしまい、さて、どうしたものかと思案。九份からバスで更に上に登り、昔の金山があった「金瓜石」にいくか、一度、瑞芳までもどって、線路から願い事を書いた「天燈」を上げることで有名な「十分」までいくか。時間もあるので「十分」に行くことにしました。

3 十分

瑞芳駅から平渓線にのり「十分」へ。 瑞芳駅には日本語の案内があって、多分子供のときに日本語教育を受けた方かなぁ、おばあさんが十分行きの電車は1時間に一本しかないから、時刻表を写真に撮っておけと勧めてくれました。 台北・瑞芳間の電車が空いていたので油断していたら、十分行の電車はめちゃ混み。 蒸し蒸しするなか、結局30分程度立ったままの移動となりました。 十分に到着。
途中から雨が降り始めました。 ここのメインは「天燈上げ」です。様々な願いを書いた天燈を上げていきます。 線路からあげるので、日本では見ることができない光景ですね。
われわれは、天燈をあげず、「十分瀑布」という滝を見に行くことにしました。雨がやや強くなったのがマイナスですが、歩くには気持ちの良いところでした。
十分駅から歩いて1時間程度です。
雨も強くなり、初めてタクシーで十分駅へ。車だと7~8分位でした。 十分駅から瑞芳駅も座れず。台北方面行の電車でも瑞芳駅から七堵駅までは座れず、結構ヘトヘトになってしまいました。平日でこれだけ混んでるんだから、土日はすごいことになるんではないかと思います。 ホテルに帰ると雨はますます強くなり、ホテル近くのショッピングセンター内のレストランに入ることに。 時分どきなのでずいぶんと混んでます。 なにげに入ったレストランはタイ料理のお店でした。 なぜか台北でトムヤムクンを食べることに・・・。 でも、美味しかったです。 本日の歩数は10,747歩でした。

4日目

台北動物園、猫空ロープウエイ、昇恒昌(Everrich Duty Free Shop)

1 台北動物園

台北の最終日。本日は午前中は市内観光。午後はお土産を買うのが目的。 市内観光で気になっていたのが「象山」に登るか「台北動物園」だったのですが、空模様もあぶないし、台北動物園に行くことにしました。 動物園までは台北駅から淡水信義線(R)にのり、大安で文湖線(BR)にのりかえ。 文湖線は「ゆりかもめ」のように無人で運転する車両でした。
台北動物園に到着。料金は60元。チケットを買ってしまいましたが「Easy Card」が使えた! 台湾元をあまり残したくなかったので、ちょっと失敗でした。
この動物園の見どころはパンダ。團團(トゥアントゥアン)と團仔(ユエンザイ)の2頭がいます。 こっちが團團(たぶん)
こっちが團仔(たぶん)
平日の午前中で人が少なく、最前線でパンダを見ることができました。パンダも眠っているんじゃなくて、木に登ったり、餌を食べたりと動いてくれました。 パンダ舎の2階にはパンダカフェがあり、ここの窓際に座ると、パンダ舎を見下ろすことができてベストポジションでパンダを見ることができます。 この動物園の展示はできるだけ自然に近い形で展示されているそうで、動物も生き生きしている気がします。 ホエザルが吠えているところや、テナガザルが木の上で餌をとっているところや、後ろ向きでしたが豹が何かを一点見つめている姿をみることができました。もっといたかったのですが、あいにくの雨になり、退出しました。

2 猫空ロープウエイ

動物園の入り口から3分くらいのところに、ロープウエイ乗り場があります。 ゴンドラは底面が透明になっているもの(水晶車廂)と普通のゴンドラがあります。水晶車廂は台数が少ないのか人気があるのかわかりませんが、圧倒的に並んでいました。われわれは普通のゴンドラで30分の空中散歩を楽しみました。彼女と乗ったりするといいかもしれないと思いました。ここでも「Easy Card]を使いました。  

3 昇恒昌(Everrich Duty Free Shop)

市内の免税店はここだけということで、地下鉄で中山國中で降りて免税店へと向かいました。 われわれは台灣白酒を。お土産用にGrenfidechと中国茶を買いました。 LCCを使うと早朝発の便が多く、空港の免税店はあいていません。ここで買って、空港内でピックアップするのがいいみたいです。空港の受取窓口は24時間対応とのことでした。 台北最後の夜は火鍋。 何を注文していいかがわからなかったので、店員さんにおまかせ。魚や肉の団子、モツなどが具材でした。 〆の麺を頼んだらインスタントラーメンを渡されました。チキンラーメンのような味でした。 本日の歩数は15,273歩でした。

帰国

台北空港発朝6:30の飛行機のため、深夜3:00にタクシーを手配。 チェックアウトを済ませ、1Fに降りるとドアボーイの方がスタンバイ場所に待機しており、荷物を持ってタクシーの待ち合わせ場所まで案内してくれました。初めから終わりまでホテルの印象はgoodです。 料金はあらかじめ1,300元と決めていて、かつクレジット払いでお願いをしていました。 深夜がらがらの道路をタクシーが疾走します。                       タクシーでのクレジット払いはipadみたいな液晶画面が後部シートの前にあり、これに指でサインしてOKを押したら終了。このあたりはあきらかに日本より進んでいる感じ。キャッシュレスの国から日本に来ると結構戸惑うこともあると思います。 1時間位を予定していたのですが40分位で空港に到着。 LCCはこの時間の離発着が多いのか、この時間でも空港も多くのカウンターがあいています。                       このあと入国審査を経て、昨日免税店で買った品物を空港内でピックアップ。 6:30定刻に飛行機は離陸。 ありがとう台灣。 イヤな思い出は1つもなかったよ。 美味しくて、歩きやすい街でした。 また行きたいなぁ。謝謝、再見!