金沢旅行 美味い酒、美味い肴、ときどき観光。

1月14日から1月17日までカミさんと金沢に旅行に行ってきました。金沢と輪島を回って3泊4日の旅。想像以上に食べ物がおいしかったです。

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1 1日目

7:15分発の小松行の全日空1232便で出発。8:30分には小松に到着しています。こう考えると福岡→金沢間というのも近いといえば近いもんです。
9:30には金沢駅前のホテルに到着。荷物を預けて、さっそく市内探索を始めました。金沢市内はバスでの移動がメインなので、北陸鉄道のバスを使うなら1日乗り放題パスを買うといいと思います。

ひがし茶屋街、主計(かずえ)町茶屋街

まずは地図を見て一番近そうな「ひがし茶屋街へ」金沢駅から金沢の観光地を周遊するバスがあり、これに乗ると便利。ただ、左回りと右回りがあるので、間違えると、とても遠回りしてしまうことなります。駅のバス停にはスタッフの方がいて、その方に聞くと丁寧に教えてくれます。

福岡を朝早く出たので、「ひがし茶屋街で朝食を」と思っていたのですが、食事ができる場所はまだ開いていませんでした…。
ひがし茶屋街は昔の茶屋の趣を残した街並みで、なかなかいい雰囲気でした。ただ、おなかが減りすぎて、主計町茶屋街を通って、早々に近江町市場へと移動しました。

昔の商店の趣を残した佇まい
ひがし茶屋街
主計町茶屋街のお店。いい雰囲気・

近江町市場、金沢城公園

ひがし茶屋街、主計茶屋街を通り抜け、百万石通りをぶらぶら歩いて近江町市場へ。着いたのが11:00ちょい過ぎ。早い昼食をとることにしました。
テレビで見たことがある回転すしの「市場すし」へ。

やはり金沢に来たので「のどぐろ」と「越前ガニ」をまずチョイス。
ちょっと、びっくりするくらい美味い!
ここから「金沢美味しい旅」が始まりました。

そのあと、「かぶら寿司、白子、甘えび、アラ煮つけなど」を注文。昼間からビールで乾杯。
二人で3,000円台。美味くて、安くて、大満足のお店でした。
われわれが入店したころは空席がちらほらあったのですが、11:30も回ると満席に。人気のお店なんでしょうね。
そのあと、近江町市場をぶらぶら歩き、金沢城公園へと抜けていきました。

金沢城公園入口

兼六園

金沢の超有名どころ。金沢城公園を抜けると兼六園に突き当たります。
雪のイメージがありますが、本日は快晴。だけどやはり落ち着いたきれいな景色です。雄大さはないのですが、繊細でみやびな感じ。日本の良さを表現したような庭園です。

園内に「出世茶屋」という茶店があり、ここでいっぷく。団子とお茶でくつろぎました。今日は天気も良く、団子食べながら、少しボーっとした時間を過ごすのは素敵な時間でした。

「金沢おでん」とその他もろもろ

朝早くの出発だったため、本日の観光はここまで。ホテルにチェックインし、少し休憩。さて、夜の食事はどうしよう?ということで、Facebookで知り合いに聞いてみました。
「金沢駅に入っている『黒百合』というおでん屋が良かったよ」とのこと。



吞兵衛の舌を信じて、そこに行くことに。結果は大正解でした。
お店の雰囲気も良く、何を食べても美味。お酒は地酒の「剣」をぬる燗で。
まずは「金沢おでん」金沢名産なのでしょうか「車麩」が出汁を吸い、実に良いころ合いに味が沁みこんでいます。あと、「フキ」もおすすめです。実に優しい味でした。

次は甘えび。下は食べ残しじゃありません。エビの頭を
チュウチュウ 吸うのです。エビのミソの甘みが何とも言えず美味いです。

イワナの骨酒。香ばしい味と香りが酒をさらに引き立たせます。最後はイワナを食べるのですが、酒が骨まで沁みわたり実に美味です。

最後は真打の「のどぐろ」
いや、まぁ言葉がありません。

飲んで食べて大満足の一日。
本日の歩数は15,746歩でした。

2 2日目

七尾

金沢2日目は能登を旅行。七尾線で七尾まで行き、そこから「のと鉄道」に乗り換えて、穴水まで。そこからバスで輪島に行く予定です。
まずは 8:56分金沢発の特急「かがり火3号」に乗車。 初めての列車に乗車するとわくわくします。朝ごはんは金沢駅で買った駅弁を車内で食べることにしました。

特急かがり火。JR九州では見ない車体です。
朝食はかにめしと金沢三昧

途中、松本清張の「ゼロの焦点」の舞台にもなった羽咋を通過し、1時間近くで七尾に到着。駅では七尾市のキャラクター「とうはくん」がお出迎え。なんでも桃山時代の画家、長谷川等伯がモチーフだとのこと。七尾市出身だったんですね。

「とうはくん」

七尾駅で「のと鉄道」に乗り換え。待ち時間が1時間程度あるので、地図で歩けそうな場所を検索。まずは「 七尾フィッシャーマンズワーフ能登食祭市場 」に出かけてみることにしました。
が、なんと休日。おやおや。
あいにく本日は曇天でしたが、天気が良ければ眺めがよさそうな場所ではありました。

七尾フィッシャーマンズワーフからの眺め

穴水

七尾駅から「のと鉄道」に乗り換えて穴水へ。一両編成のローカル線は何とも言えず風情があります。

列車は海沿いを走りながら終点穴水へ。う~ん、失礼ながら何の知識も持っていません。ここから輪島行きのバスに乗り換えるのですが、ここでも1時間程度の待ち合わせ。ここで昼食をとる予定でしたが、お店がない…。仕方ないので駅前をぶらぶらすることにしました。ちょうど大相撲の時期で、駅前には遠藤関の幟が並んでいます。遠藤関の出身がこちらのようでした。
駅の近くの「穴水大宮」にお参り。
商売繁盛と家族の健康を祈願しました。

穴水大宮
駅前の公民館では遠藤関の賞状などが展示されていました。

輪島

穴水駅から50分程度路線バスに乗り輪島駅前へ。駅前といっても輪島を通る鉄道は廃線になっております。駅前には少しだけ昔の名残が残っております。それにしても駅標で次の停車駅が「シベリア」になっているのはなぜでしょうか?

なぜ駅標にシベリアの文字が?

輪島駅前は道の駅になっています。ここから電気自動車のエコカートが出ています。輪島市内のみどころを周遊してくれるシステムでとっても便利。しかも無料。ただ、ちょっと冬場は寒いですね。冬の平日しかも昼間に観光しているのはわれわれ夫婦だけ。ドライバーの方は親切に見どころや町の説明などをいろいろと教えてくれました。

ドライバーの方のおすすめは「輪島キリコ会館」
で、そこへ行くことに。正直あんまり期待していませんでした。九州の人間は「キリコ」というと「薩摩キリコ」をイメージします。ですから、何かガラス工芸品が展示されているのかなぁと思っていました。ところが大違い。
薩摩キリコは「切子」能登のキリコは「切籠」
全然別物でした。
輪島の切籠は神輿の上に乗る灯篭のようなもの。大きさは大小さまざまですが、カラフルで見ごたえがありました。

この能登切籠は能登にはあるけれども、同じ石川県でも加賀地方にはないとのこと。この辺りも歴史の奥深さを感じさせてくれます。
入館料は一人620円。私は十分楽しめました。

会館の前からエコカートに乗り、朝市通りへ。何か昼食をと思たのですが、ここでもお店がない。朝市も午前中で終了していました。朝市通りには永井豪記念館があります。
本日は1月15日。5のつく日は1人入館料50円ということで、迷わず入館しました。正面ではマジンガーZや炎天家冷奴師匠が出迎えてくれます。

永井豪記念館正面

撮影可のエリアでは、マジンガーzのミニチュアが。撮影禁止エリアでは永井豪さんの原画が展示されています。おや、懐かしい「あばしり一家」の原画も!

撮影OKエリアに展示されているマジンガーz

この後天気が急変。土砂降りになってきました。輪島塗会館で雨宿り。
展示されている品物はどれもきれいですごいのですが、ちょっと金額的に折り合わない…。Just lookingで終わりました。
輪島駅からバスに乗り金沢へ。すごい雨と風の中をバスは高速道路を走っていきます。ちょっと車体が左右に揺れる感じ。それくらい強い風でした。

暴風の中走ってくれた高速バス

ふたたび金沢

金沢駅到着。
駅で金沢の地酒の飲み比べ。当たり前ですが、それぞれに特徴があります。ここでは突き出しにだされた「からすみ」に似たものがとてもおいしい。なんでもサメの卵や鶏卵を活用して作ったものだそうで、「唐千寿(からせんじゅ)」というものらしいです。値段もバカ安で、味が絶品。即購買しました。

夜は家内の友人に紹介されたお店に行こうと思ったのですが、あいにくと店休日。ホームページを見ているとそこから独立した人がお店を出しているようで、そこに行くことにしました。「炭魚酒菜 わなか」
金沢駅から徒歩7.8分のところです。このお店が大正解。しかし、金沢は魚が旨いなぁ。博多もおいしいけど、今回は金沢に軍配!
寒ブリ、甘えびの刺身、バイ貝の煮物、そして最後の締めで食べた「へしこ」の茶漬け。大満足でした。

大将が親切で、同じ「へしこ」でもメーカーで味が違うので。おすすめのメーカーやその他金沢のおすすめ土産を丁寧に教えていただきました。
大満足の金沢2日目。本日の歩数は15,649歩でした。

3 3日目

金沢21世紀美術館、金沢能楽美術館

朝から雪がちらつく天気です。本日は金沢市内を観光し、余った時間でお土産を買う予定。まずは金沢21世紀美術館へ。
う~ん、もともと素養のない私たちにとって、いささか展示物のテーマが難解でした。

有名なプール。本日は天気の関係で中に入れませんでした。

ちょっと肩透かしの近代美術館の横に金沢能楽美術館がありました。古典芸能が好きな割には「能」って見たことがない。まぁ、あまり期待せず入館してみました。が、ここは大当たりでした。当日たまたま無料の体験教室が開催されていて、それに参加しました。30分くらいの時間で、和楽器の使い方、譜面の味方見方などをレクチャーしていただきました。印象に残っているのは「和楽器には指揮者がいない」ということ。確かにそうですね。ただ、この譜面で合わす拍子がわかるそうです。
私たちは太鼓、鼓を教えていただきました。

太鼓の稽古
鼓を教わるカミさん

ここでは、能面や着物の着付けも行うことができます。能面を付ける際には、「つけさせていただきます」という気持ちで、能面に一礼してからつけてもらいます。

能面は選べます
私です
カミさんです

なんだかんだで1時間以上能楽美術館にいました。

にし茶屋街

能楽美術館から香林坊へ。そこから片町、にし茶屋街へと歩いていきました。
にし茶屋街は金沢の三大茶屋町では比較的小さいほう。ただ、趣のある街並みでした。にし茶屋街の甘味処でぜんざいをいただきました。ここは七輪で自分でお餅を焼くスタイル。上品な甘さで美味しかったです。

立ち寄った甘味処
自分でお餅を焼いていただきます。

忍者寺

にし茶屋街から野町広小路に向かい県道25号線を超えると多くのお寺がある一角に出会います。忍者寺はその中の1つ。正式には日蓮宗 妙立寺といいます。
寺の中はいろいろな「からくり」が仕掛けられていて、驚かされます。私は日本の建築技術や設計者の発想力に感心いたしました。
寺内は写真禁止。また、拝観時間も決まっているので、いきなり行ってもすぐ拝観というわけにはいきません。当日その場で拝観の予約が必要になります。

忍者寺の入り口

北陸鉄道 野町駅

忍者寺から徒歩15分くらいで北陸鉄道の野町駅に到着。何があるというわけではありません。ただ、ローカルの私鉄に乗ってみたかっただけで…。
野町駅は始発駅。この日は小雪ふる中、人もまばらでした。

電車が到着。懐かしの井の頭線の車両ではないか。二駅乗り西新金沢駅で下車。そこからバスで金沢駅まで帰りました。

西新金沢駅で撮影

片町、香林坊

一度ホテルに帰り、金沢駅からバスで香林坊へ。そこから片町界隈をぶらぶらし、今晩の食事の場所を探すことに。
片町の裏通りに1軒いい雰囲気の和食屋さんがあったんですが、あいにくと満員。初日に食べたおでんがおいしかったので、飛び込みで一軒の和食屋に入りました。
金沢に来て気になっていた「かに面」を注文。
カニ一匹丸ごとおでんの具にしてあるのかぁ。カニの身とおでんの出汁が相まって、これも美味。しかし、金沢は何を食べてもうまいなぁ。

はじめて食べた「かに面」

こうして3日目も終了。本日の歩数は15,425歩でした。

福岡へ

11:10分小松空港発の飛行機で福岡へ。12:45分福岡到着。北陸というと遠いイメージでしたが、時間的にはそんなに遠くないものです。
カミさんと「おいしかったねぇ、行ってよかったねぇ」を連発。大満足の金沢旅行でした。

小松空港