【最安値999円】佐賀空港から1,500円で西安へ行ってみた。後編
2020年1月10日から13日まで3泊4日でカミさんと西安に旅行に行ってきました。
春秋航空が佐賀空港から西安までの直行便就航を記念して、最安値は999円です。これは純粋に航空運賃だけで、これに燃料サーチャージや税金などが加わります。またLCCですから、座席を指定したり、荷物の重量には別途料金が加算されます。とはいえ、われわれの場合は航空運賃が1,500円で、その他もろもろ入れても、一人当たり15,000円(往復の航空運賃)くらいの出費で済みました。ホテルも時期が少しずれているせいか、格安で予約できました。
正直国内旅行よりもかなり低予算で実施することができました。
Contents
1日目
出発
福岡から佐賀空港までは西鉄バスが1日おきにでています。ただ、上海便に時間をあわせているので、西安便を利用する自分たちにはちょっと便利が悪いです。佐賀空港は国際リムジンタクシーも運行していますので、事前に予約しておくと1,000円から2,000円の間でタクシーを利用することも可能です。ただ、乗り場が久留米だったり、鳥栖だったり、柳川だったりと福岡で乗車できないのが難点。タクシーの出発地まで大きい荷物抱えて移動するのが大変です。ということで、自分の車で佐賀空港に向かうことにしました。佐賀空港は駐車場無料。これも魅力ですね。
ちなみに佐賀県は、空港の利用推進に熱心です。佐賀空港を利用して海外へ行くと補助金を出してくれます。事前の申請が必要ではありますが、一人当たり片道1,000円(2~3人利用の場合)の補助金がでます。
航空運賃が片道1,500円なので実質500円で西安に行くことができます。やっぱり安いなぁ。
出発前にカミさん向けに「旅のしおり」をつくり、イモㇳのWi-fiの手配。今回はポケトークもレンタルしてみました。
朝8:30福岡を出発。九州道から長崎道へ入り佐賀大和インターで降りて、途中ファミリーレストランで朝食。佐賀空港には11:30くらいに到着いたしました。佐賀空港は私も初めての利用。航空会社のカウンターも全日空、春秋航空、Tiger Air(台湾)の3つだけです。国際線も国内線も同じ建物で小ぶりゆえに便利な空港です。
佐賀空港で西安行きの飛行機にチェックイン。予想よりはるかにお客さんが多かったです。それも中国の方が9割くらい。周りは中国語が飛び交い、搭乗前から中国に行った気分です。
西安までのフライトは4時間20分となっていました。ちょっと長旅です。
機内は3列×3列。やや前後が狭いのですが、我慢できなくもありません。
飛行機は14:10の定刻より10分程度前に出発。「みんなそろったから、出発しようぜ」みたいなノリでしょうか。佐賀空港は混みあっていないから、すぐ出発できそうだし…。
フライトは快適でした。2時間くらい経つと音楽が鳴りCAの方が体操を始めます。それにあわせて、乗客も首回したり、手首を回したりします。確かに同じ姿勢で2時間ですから、こういう運動はあったほうがいいでしょうね。
そのあとは機内備え付けのカタログの商品を説明しての販売タイム。
それが終了してちょっとすると、「もうすぐ着陸態勢に入るから、シートベルトをせよ」というアナウンス。
「え?まだ3時間くらいしかたってませんが」
予想よりかなり早い時間で西安到着。だいたい佐賀から3時間半くらいでした。
西安空港からホテルへ
飛行機から降り、ターミナルに入るとまずは機械の前に並び、指紋をとったり、顔写真を撮ったりします。これが全部セルフなんですが、説明してくる係の人がいない。この機械が指の位置が少しずれるとNGになり、やり直しとなります。慣れていないこともあり、列が全然前に進みません。
そのうち慣れた人があらわれてみんなに説明していきます。日本人の団結力を見た感じです。
入国手続き・荷物の受け取りも完了し、いざ、ホテルへ。
今回は空港から地下鉄を使ってホテルに行くことにしました。
西安空港の国際線ターミナルのから地下に降りると、地下鉄乗り場があります。事前に西安の地下鉄で使える「長安通」というカードを買っておくと移動に便利ということを調べていたので、自販機で買うことを試みました。
これがどうしても買えない!
買いたいカードのデザインを選んで、指示に従ってタッチパネルを押しているつもりなんだけど、どうしても札を飲み込んでくれない。
何回やってもダメ。同じところで止まってしまいます。ここも案内してくれる人がいません。誰か買う人がいたら真似しようと待っていたんですが
あんまりみんな買ってないみたい。たまに買う人はアプリを使って買ってるので、われわれには使えない。
切符の販売機の呼び出しボタンを押してみたんですが、反応もないし、だれも出てこない…。
だれか出てこいよ!
結局、「長安通」購入はあきらめました。
あきらめて切符の販売機へ。
こちらも紙幣が入らずちょっと苦労はしましたが、何とか購入完了。
路線名→駅名→枚数の順番に押すと、金額が表示されます。西安空港から乗り換え駅の北広場までは16元(1人)でした。
空港線は2019年11月開通ということでしたので、駅も新しく、車両もきれいでした。中国はセキュリティが厳しく地下鉄の入り口では荷物のチェックがあります。地下鉄ばかりでなく、施設に入る時にもセキュリティチェックがあります。
空港線の列車に乗り、終着駅の北広場まで、大体40分くらい。電車を降りると目の前がわれわれをホテルまで運んでくれる地下鉄4号線の乗り場でした。
北広場までの切符しか買ってなかったけど、電車は来てるし、勢いで乗っちゃいました。
北広場から地下鉄4号線で五路口で下車。だいたい30分程度の時間でした。
五路口は西安駅の最寄りの駅ですが、西安駅まで歩くと5-6分かかります。西安駅も路線図には書かれているのですが、2020年1月時点では開通しておりませんでした。
五路口の駅で乗り越し分を精算。ポケトークで「あといくら必要ですか?」といって20元札を出すと、切符にチャージしてくれて、お釣りをくれました。ポケトークすごい!
出口の改札には切符をタッチする場所と挿入する場所があります。。
一生懸命タッチしていると、男の子が「こっちに入れるんだよ」と挿入する穴を示してくれました。
「謝謝」
五路口を出ると小雨が降っていました。
うろうろ迷いながら、やっとホテルに到着。
われわれのホテルは「西安陽光国際大酒店」
4つ星と5つ星の間くらいかなぁ。部屋はキングサイズのベッドで、十分に広く清潔でした。なにより、西安駅に近く、交通至便という点が気に入りました。
20時過ぎホテルをでて夕食へ。
ホテル近辺というか、西安駅近辺には食事するところはたくさんあります。何となくおいしそうなお店に入り、オーダーなんですが、「西安は英語がほぼ通じない」ということは知っておいたほうがいいと思います。極端にいうと「ビール」も「アイス」も通じない。
上海とかではもう少し通じた気もするのですが。Wi-fiの関係かポケトークの調子が悪く、コミュニケーションに悪戦苦闘。
お店のお兄ちゃんが、Googleのようなアプリに中国語で話しかけ、示してくれたのはハングルでした。余計わかんない。
結局筆談がもっとも通じるということを知りました。事前に中国の方に進められていた「灌湯包」を注文。おいしかったぁ。
食事後、明日「兵馬俑」に行くバス乗り場をチェックするため西安駅へ。春節が近いせいか、西安駅はすごい人。ここでも荷物のセキュリティチェックがあるので、とんでもない列ができています。中国の電車も見てみたいなぁと思っていたのですががあきらめました。バス停を確認しホテルへ。
無事初日が終了しました。
2日目
朝食から出発まで
あさ6時起床。駅前のお店で朝食です。
この時間でも結構な人が歩いています。ホーチミンでもそうだったように、西安も信号がない横断歩道が多いです。
渡るコツは気合とタイミングです。車の流れが少し途切れた時に「エイヤッ」と渡るのがポイント。この感じを伝えるのが難しいですね。
早朝からお客さんが多い店を選んで入ってみました。カミさんは「肉夾饃(ロージャーモー)」、私は「牛肉麺」をオーダー。注文するとレシートをくれてそれに数字が書き込まれています。注文の品ができるとその番号を呼ばれるのですが、中国語がわからないので、できた商品を置く台を凝視しておりました。さすがに早朝からにぎわう店だけあって、おいしかったです。2つで30元。1元だいたい15円くらいですから、450円くらいです。西安は物価が安くて助かりました。
西安から兵馬俑に行くためには、「游5 306、914、915のバスに乗るといい」と事前に調べておりました。西安駅に乗り場があるという事前情報だったのですが、昨年秋口から西安駅は改装工事に入ったみたいで、乗り場は西安駅の1本南の通りに移ったみたいでした。行かれる方は下の写真のバス停を目印にしてください。バスはひっきりなしに発車しているみたいで、一本逃しても大丈夫です。
このバスは車掌さんがいて、バスに乗り込むと集金にきます。行きは10元、帰りは9元でした。
だいたい70分くらいで兵馬俑に到着。途中に玄宗皇帝と楊貴妃のゆかりの場所「華清池」を通ります。ここは夏季は夕刻から素晴らしいショーがあるみたいですが、冬季はやっていないということでパスしました。
兵馬俑
兵馬俑に到着。われわれのバスは兵馬俑のすぐ前に到着というわけでなく、ほんの少し歩きます。人の流れについていきます。3-4分も歩くと兵馬俑のチケット売り場前に到着。秦の始皇帝や博物館の大きなモニュメントが出迎えてくれます。
入り口では、「通訳いりませんか」という呼び込みがかなりあります。われわれは自分のペースで歩きたかったので、スルーして中に入りました。
入り口からかなり広い公園を抜けて博物館へ。1号館から3号館まであります。メインは1号館です。
さすがに生で見ると迫力ありますね。教科書で見た光景がそのまま並んでおりました。
われわれは早い時間に兵馬俑についたのがよかったです。われわれが帰るころ(10:00すぎ)には団体(中国の方々)が大勢入ってきて、混雑し始めていました。行きでバスを降りたあたりでバス停を探すのですが見つからない。
1人の人が手を挙げてバスを停めてましたので、それに便乗して乗りました。
行きのバスよりもずいぶん迂回して西安駅に到着。ただ、帰りのほうが料金が9元と安かったです。どういう料金体系になっているんだろう。
城壁
西安駅に戻り、マックでランチ。日本でも中国でもマックの味とコーラの味は変わらない。
午後からは城壁に登ることにしました。五路口から北大街へ。そこから2号線に乗り換えて、永宁门站で下車。駅の案内に従って出ていくと「永寧門」に突き当たります。
永寧門は城壁の南口にあたります。春節を控えいろいろな飾りつけがされています。夜はライトアップされているみたいです。
城壁は自転車で廻ることにしました。180分レンタルで45元。これに100元のデポジットが加わります。デポジットは返却時には戻ってきます。
2人のりのタンデムタイプもありましたが、われわれは1人づつ自転車を借りることにしました。
路面は結構凸凹していて走行しにくいです。おまけに、自転車のサドルの位置は高く、サドルが固いので、お尻の痛みが半端ありません。
たぶん一周するにはたっぷり180分はかかります。180分自転車をこぐのは、日ごろ運動不足の身の上からすると、拷問に近いものがあります。
結局われわれは半周でリタイア。それでも90分は自転車をこいだことになります。翌日盛大な筋肉痛に襲われました。
この城壁の西門がシルクロードへの入り口なのですが、そういう表示はなく、ちょっと拍子抜けでした。
城壁からの眺めをどうぞ。
われわれは安達門で自転車を返却。デポジットの100元を返してもらいました。
回民街
西安はシルクロードの入り口なのでイスラムの方々もいるようです。確かに、頭を布で覆ったイスラムチックないでたちの女性を数多く見ました。
ガイド本によればB級グルメの宝庫のようなところだそうです。確かに沿道にはお店がずらり。試食をさせてくれたり、いい匂いを発散させています。
西安は「びゃんびゃん麺」押しで、この難しい漢字をいたるところで見ることができます。
せっかくですから「びゃんびゃん麺」にチャレンジしました。中国独特の唐辛子の辛みと山椒の痺れに加えて、酸味があり、、掛値なしにおいしかったです。肉は羊かなぁ。各種香草も効いていて、幅広麺によく合います。
このあとホテル近くのお店で夕食。火鍋を食べたのですが、英語が全く通じない。コミュニケーションが本当に取れないのか、取れないふりをしているのか、大きな川魚が丸々1匹入った、ボリュームありすぎの鍋が出てきました。お勘定はビールやその他込々で120元。西安滞在中、唯一「高い!」と思った瞬間でした。(それでも2,000円しないのですが)
明日は西安最終日。大雁塔、青龍寺、鐘楼、鼓楼を回る予定です。
【最安値999円】佐賀空港から1,500円で西安へ行ってみた。後編
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